「2015新春JOHNNYS’ World」を観て--

人を好きになるということについて考えました。

 

あ、恋愛の話じゃないです、アイドルオタクの話です。

 

私がタレントを好きになる過程には二段階あることに気づきました。

 

まず、その人の優れた部分に惹かれます。

こういう「好き」な人はたくさんいます。

だってタレントというのは、そもそも才能や魅力のある人がなるのですから。

 

次に、その人の足りない部分に惹かれます。

こういう「好き」な人は少ないです。

 

平野紫耀くんを最初に見たのは2012年10月にスタートしたBSフジの「まいど!ジャーニィ~」でした。

そのころはまだ幼顔で、名古屋弁を隠そうとしているのか不思議なイントネーションの喋り方で、芸歴が長く器用な向井くん、金内くんに頼り切っているという印象でした。

そういえば最初のころは2人にまだ敬語を使っていて、タラちゃんみたいな高校生、とも思いました。

 

Jr.はいつどこに出るかわからないから追いかけるのは大変、ということは知っていたので、番組は継続して見つつも意図的に個人には興味を持たないようにしていたのですが、気づくと平野くんの言動が気になって仕方がない。

 

2013年1月、覚悟を決めた私は、大阪城ホールに関西Jr.のコンサートを観に行きました。

まだ全員高校生だったKin Kanは、大人の私から見たらただの子供のはずなのに、圧倒的な存在感を放っていました。なかでも平野くんは、歌声こそ聴けなかったものの、精度の高いダンスとアクロバットが印象に残りました。

でも、喋るとやっぱりあの頼りない、名古屋訛りの平野くんでした。

 

それから私は平野くんの活動を追いかけるようになったのですが、気づいたらKin Kanのセンターになり、歌うパートが増え、ソロ曲を歌うようになり、そして東京でSexy Ageになっていました。

あ、その前に春松竹か……。

 

(すごく端折りましたけど、順々に書いていったら未練たらたらになりすぎたのでバッサリ消しました)

 

こういった過程を経て、平野くんは頼れる先輩であった2人と離れ、年下の永瀬くん、高橋海人くんと組む仕事が増えていきます。

彼自身が年齢を重ねキャリアを積み、成長したこともありますが、年下の、それも少々天然な2人と一緒にいると、平野くんの役回りも変わってきます。

 

それでも、平野くんにとって初めての大きな舞台である「DREAM BOYS」は、だいぶ先輩であるKis-My-Ft2が座長なので、彼ら3人はマスコット的な扱いでした。

あくまでも先輩に頼りながらこれまでの成長を見せているという感じで、一つの節目に立ち会えたな、という感覚でした。

 

平野くんはSexy Zoneのバックにずっとついていると思うのですが、「バック目当てにコンサートには行かない」が信条なので、それは観たことがありませんでした。

だから歌番組でバックについているのを見たとき、何か違和感を覚えました。ただ、それが例の「ドリームボーイズでーす」のときだったので、全視聴者が抱いている感覚だと思い、気にしませんでした。

 

しかし、この前の紅白で、ハプニングに冷静に対応しているというのがやたら褒めそやされているのを知り、違和感がだんだん具体的になってきているような気がしました。

 

そしてジャニワ。

初めて生で観た、バックらしい、“ザ・Jr.”という仕事をしている平野くんは、それはそれはよくできたJr.でした。これがJr.のトップなんだ、と直感的に思いました。

我が我がのJr.の世界をマイペースで渡っているユニークな子、だと思っていた彼は、今、実力でレースの先頭に立っている。もうあの頼りなげな子供ではないのです。

 

もちろん彼のダンスは魅力的だし、遠近感を狂わせるほど小さくて整ったお顔は目の保養だし、おかしな発言は相変わらずだし、たくさんいる「好き」な人のひとりには変わりなく、これからも活躍を見守ってきますが。