「エリザベート」 2015/8/4夜

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B席2階I列で鑑賞。

座席表 | 劇場施設のご案内 | 帝国劇場 IMPERIAL THEATRE

帝国劇場の2階I列からの舞台の見え方というのを検索すると、

「手すりが邪魔」

「手すりが邪魔だったけど改修して邪魔じゃなくなった」

という感想があります。

結論から言うと、身長160cm台の私にとっては、手すりは邪魔じゃなかったです。

「手すり」というのは、2階A席の後ろにある手すりなのですが、ちょうど2階席最前とかぶるくらいの高さに見えます。オケピがギリギリ見えるところなので、キャストが客席に降りてオケピの前で演技するシーンが少しあるのですが、上半身は見えました。

センターブロックだったのもあり、死角もなく、まったくストレスなく楽しめました。

B席は4,000円なのですが、コスパはかなり高いと思いました。宝塚もいちばん安い席で観ましたが、「ドームのコンサートでも最前列から天井席まで同じ値段」で飼い慣らされている身なので、後ろでも何でも満足する術を心得ているし、それで値段が安いなんて願ったり叶ったりですわ。

ちなみに、来月帝劇で上演されるドリボはここがA席になり、8,000円なんすよ。この差額って一体誰に入るのかしら???

 

愚痴っぽくなったので、内容の感想を。

歴史物なのですが、“黄泉の帝王”という架空のキャラクターが出てくるファンタジーでもあり、エンターテインメントとして楽しめました。

ただ、そもそも皇室に嫁いだヒロインが自由を求めるっていうテーマ、確かにそれが史実だとしても、(当たり前じゃん結婚する前に気づけよ……)と感じてしまい、ヒロインには共感できませんでした。

でも、ハプスブルク家の衰退とか、滅びの美学というのには潜在的に惹かれますね。

曲もキャッチ―というより重厚な感じで、キャストの歌唱力のお陰で聴き入りました。

今回は舞台美術や衣裳などを今までと一新したとのことですが、セットに鏡が使われていて、照明の加減でたまに客席が映り込むのは現実に引き戻されるようで、ちょっと気になりました。

 

今回の出演者はこちら。

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こうやって見ると、「京本大我」って名前、宝塚の芸名にひけをとらないかっこよさですね。

 

京本くん、宝塚の男役のような美しさとかっこよさでした。

城田さんと並ぶと、この美貌で二人とも男性とか……俺女廃業します今まですいませんでした……って真面目に思いました。

ちょっと痩せた? とも感じましたが、繊細な容貌が悲劇の皇太子役にぴったりでした。

歌声もとてもしっかりしていて、完全にひとつ上のステージに行ってしまった感が。

初めて彼を認識したのは4年前、同じ帝国劇場で上演された「DREAM BOYS」で、(あの歌のうまい子が京本政樹の息子か~)って思っていました。そのころは実年齢よりも少年ぽくて、天使の歌声って感じでしたが、すっかり立派になって、おばちゃん安心したわ~(謎の立ち位置)。

 

こんな熱量高い仕事の後、間髪入れず日生とか、体調崩さないでね。おばちゃん心配。

 

以前のエントリーで、ジャニーズも歌のエキスパートを育てるべき、と書いたのですが、彼の才能をこのまま伸ばす環境を整えてほしいなあ、と思いました。