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沼より海

山口小夜子のドキュメンタリーを見て亀梨和也を思い出した件

早稲田松竹でこの映画を見ました。

 

yamaguchisayoko.com

 

 

1970年代から世界で活躍したモデル、山口小夜子さんのドキュメンタリーです。

私はモデルとしての彼女しか知らなかったのですが(それも写真しか見たことなかった)、ダンスとか朗読劇とか様々な活動もしていたそうです。

一緒にダンスの公演をしていた勅使河原三郎氏が小夜子さんについて「人形になる」というような表現を用いたとき、なんとなく亀梨くんがコンサートの前に何も口にしないことを「人間らしさをなくしたい(ニュアンス)」*1と言っていたのを思い出しました。

そう考え出すと、映画のなかで「小夜子」という名前にかけて月の映像がインサートされる度、「WiNK UP 2016年1月号」の“亀梨を月に見立てて撮影”というアイドル誌のくせに訳の分からないグラビア(褒めてる)を思い出し、アイドルって明るく元気で太陽みたいなイメージが強いけどKAT-TUNは完全に月の側の人たちだよなあと思いました。

また小夜子さんは本来は丸っこいかわいい目をしているのに、スイッチが入るとあの切れ長の神秘的な目になるのも、普段の茶目っ気のある亀梨くんと“亀梨和也”になりきっているときのギャップを彷彿とさせ、現代で小夜子さんのポジションにいちばん近いのは亀梨くんなんじゃないかとさえ思い始めるようになりました。

小夜子さんの遺品としてファッションショーで着た洋服や彼女がデザインした舞台衣装などが出てくるのですが、(KAT-TUNの次のライブ衣装かな?)と思うくらい美意識に近いものを感じ、ご存命ならどこかで関わって欲しかったなあと思わずにいられませんでした。

 映画終盤、小夜子さんの遺品を着たモデルで彼女を再現するという試みをするのですが、メイクもスタイリングする人もカメラマンもみんな小夜子さんと一緒に仕事をしたり、彼女に憧れていた人たちで、現代の若いモデルがどんどん小夜子さんのように見えて来るやキャーキャーと喜ぶ姿はまるでアイドルとファン。小夜子さんはまさに“偶像、アイコン”としてその時代に君臨したのだと実感しました。二次元とまで言われるKAT-TUNのリアリティのなさは“偶像”たるアイドルを実践しているのだと思っていたのですが、ここにも一致する符号を見つけたような気がします。

 

ファッションに疎いし文才もない私にはうまく伝えられないのですが……亀梨くんやKAT-TUNが好きな人は山口小夜子さん好きだと思うよってことです。

 

WINK UP(ウインクアップ) 2016年 01 月号

*1:多分野球中継の副音声で発言