オタクとミニマリストは両立するか【1】

ミニマリストに憧れています。

 

きっかけはかなり昔の話なのですが、「破戒」という韓国映画*1を見ました。禅がテーマの映画なのですが、そのなかに出てくる禅問答で、

「ここに大きな皿がある。それを饅頭で満たすにはどうしたらいいか」

というのがありました。答えは、

「皿があるから欲望が生まれる。そんな皿は叩き割ってしまえ」

でした。

つまりは、自分のなかの欲望という器を無くす、もしくは小さくすれば、「満たされない」という感情を持たないで済むのだと解釈しました。

 

それ以来ずっと、禅文化をイメージしたシンプルな生活をしたいと思っているのですが、同時にオタクはやめられない。

ミニマリストは、「とにかく物を持たない、捨てる」。

一方、オタクは、「とにかく物を集める、捨てない」。

相反する存在ですが、ミニマリストといえど、生きていくのに必要な物は持っています。

なので、「オタクとして生きていくのに必要な物は持ち」、「オタクとして生きていくのに不要な物は持たない」という取捨選択をすればいいのだと気づきました。

 

いわゆる「断捨離」を敢行しました。

 

まず断捨離候補に挙がったのはDVD類。1回見たら見返さないどころか、買っただけで見てもいないDVDが山のように積み上がっていたので。ひどい。これは不要だ。

 

普通に近所にあるようなチェーンの中古店に持っていくと、初回版とか関係なく査定されてしまいそうなので、ネットで買取してくれる専門店を利用することにしました。別に高く買い取ってほしい、お金を儲けたい、というのが目的ではないのですが、一応価値があるものを価値のないものと同じに扱われるのはDVDが不憫なので。

 

お店のHPに載っていた買取価格で高いものから順に、見ていないものは見ていきました。

2ヶ月くらいかかって見られたのは4本。すでに見ていて処分しても構わないものを合わせて6本を売ることにしました。

売る候補はまだあと20タイトルくらいあると思います。

 

(続く)

*1:たぶん未DVD化。DVDを検索してヒットする「破戒」は日本映画の別の作品