Jr.担が見てはいけない映画を見た(2016/12/11追記)

エコール(字幕版)

エコール(字幕版)

 

 

小学生以下の少女ばかりが寮生活を送る森の中の学校(エコール)。裸の少女が棺桶に入れられて運ばれてくる。白い制服に身を包み、年齢に応じて決まった色のリボンを髪につける少女たち。彼女たちはここで生物とダンスを学び、川で泳ぎを習う。敷地は高い塀に囲まれていて、脱走しようとすると恐ろしい罰があるとかないとか……。

 

美しい2人の女性教師と年老いた召使たち。彼女たちもかつてここの生徒だったのだろうか? そもそも少女たちはどこからやってきたのか? 兄弟の話はしても、父母を恋しがらないのはなぜか? 色々な想像を駆り立てるシナリオと美しい映像による、まるで詩のような映画です。

 

少女は年長になると夜な夜な一人でどこかへ出かける。行き先は外の世界と地下でつながった劇場。そこで外からやってきた客の前で踊りを披露していた。

 

こんな隔離された世界でダンスばかりしているのだから、きっと某国の子供のような超絶うまいダンスなのだろう、そうか、ここは芸術家のエリートを養成する共産主義国家の施設なのか? などと思っていたら、まさかの学芸会レベル。観客が求めるのは芸術ではなく、ただ初潮前の美しい生娘だった。彼女たちはロリコン変態じじい共から金を巻き上げるために搾取されていたのだ……あれ? なんかこの状況、身に覚えがある……。

 

ミネハハ

ミネハハ

 

 

原作はこちら。

「ミネハハ」とはインディアンの言葉で「笑う水」という意味。映画でも随所で水が象徴的に描かれます。

かつてこういう学校に通っていた女性の手記という体裁を取っているということで、だから無垢な少女の目線で、謎が謎のままに綴られているという点がこの作品の魅力なのですが、白黒はっきりさせたい人にはストレスになりそう。

原作も読んでみたいんだけど翻訳が微妙らしいので、英語版を探してみようかな(英語がすらすら読めるわけではない)。

 

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やたら裸の女児が出てくるところもちっちゃいJr.が水着で出てくるのに似てたなーって思い出して震えています。(2016/12/11追記)