映画「エヴォリューション」を見た
あらすじ。
少年と女性しかいない、人里離れた島に母親と暮らす10歳の二コラ。その島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっている。「なにかがおかしい」と異変に気付き始めた二コラは、夜半に出かける母親の後をつける。そこで母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃し、秘密を探ろうとしたのが悪夢の始まりだった。
「エコール」のルシール・アザリロヴィック監督最新作です。
「エコール」では少女と女性ばかりの学校を描き、今度は少年と女性しかいない島の話です。
「エコール」が桃源郷的な模範的ロリコン映画であったのに対し、「エヴォリューション」はミステリー、ホラー、もしくはSF要素が強くて、思っていたようなショタコン映画ではなかったです(私は決してショタコンではないですけどね!)。
医療ドラマの手術シーンも苦手なのでそういうシーンは全部見ておらず、そのせいで間違った解釈をしているかもしれませんが。
生物を傷つけるシーンがあって、それは本当に嫌でした。あと、作り物の胎児がちゃちすぎて残念でした。
主役の男の子は絶対将来イケメンになると思うのですが、いきなりこんな映画に出てトラウマにならないか心配です。
上映する映画館や時間によっては、同監督の短編「ネクター」を併映しています。
女王蜂と働き蜂の生態を擬人化したというので教育ドキュメンタリーみたいな感じかと思ったら、豊満な女性が裸でクネクネするような映画でした。
二つの作品を見てこの監督(ちなみに女性)は、生と性を完全に生命体の一機能として描き、それに伴う愛とか感情とかを一切排除したいんだな、と感じました。
まさに昆虫や軟体動物の世界。
私もチューブワームとかクラゲとかカブトガニとかあまり複雑に進化していない生物が好きなので、共感できてしまうんですが。
総じて、よくこんな設定思いつくな、トンチキで最高だなって思いました。
ところで、女王蜂が分泌していたのは何だろう? ローヤルゼリーかと思ったのですが、あれは働き蜂が出して女王蜂が食べるものらしい……。