担当と掛け持ち
あくまで私見ですので、他の方の考え方にどうこう言うつもりはないです。
私にとって担当とは「肩書き」です。
「○○担当の△△です」のように、名乗るとき便利っていう。
担当が複数あると結局本業は何? という胡散臭いプロフィールのようだし、ころころと変わるのは転職を繰り返すフリーターのように信用を失うような気がします。
ゆえに担当は一人、そしてそう簡単に変えないというのが私にとっての担当です。
もはや「好き」という概念を超えて、枷のようなものでもあると思っています。
ときに嫌いな要素さえ受け入れる覚悟の上です。
例えば、先日放送された番組*1のロケで、最初に訪れた定食屋で料理を頼まずビールだけを注文する自担。それも真っ昼間から。ダメすぎるだろ、人として。
でもこれも受け入れます。担当だから。むしろこれを放送したテレビ局や許可した事務所に文句言いたい(ただのモンペ)。
ジャニーズと言えば歌って踊れるアイドルのはずなのですが、私の自担は、歌もダンスもアイドル性も優れているとは言えません。自称「芸能人じゃなかったらただのクズ」*2ですし。
だから、そういう要素はほかの人に求めます。
twitterのフォロワーさんから、私が誰の担当なのかわからないと言われたことがあります。
それくらい担当以外のことを呟くことが多くあります。
でも掛け持ちの人たちはいいところしか見ない。許せないと思ったら見限る。
それが担当との違いです。
少し前ですが、ジャニーズWESTの中間くんが掛け持ち批判というか、浮気すんなよ、というブログを更新して物議を醸していました。
アイドルから見たファンは活動を応援してくれる存在であり、要はお金を出してくれる存在です(誠意は言葉ではなく金額*3)。
つまり、「俺たちにだけ金使えよ」という意味に受け取りました。
しかし私はむしろ、最近の男性アイドル市場は掛け持ちによって支えられていると考えています。
元来、十代の女の子だけをターゲットとしていたのが、1990年代から幅広い層に広がったマーケットでしたが、もはやそれも頭打ち。
既存のファンがそれまでのグループをメインに応援しながら、別のグループや個人にちょこちょこと興味を示すのが現状ではないでしょうか。
元々好きだったグループに100注いでいたお金(と情熱)を80に減らして、他のグループに30使ったとしたら、10が市場の拡大であり、事務所の増益になります。
よほどの爆発的人気グループが出てこない限り、掛け持ちがなければ市場自体が衰退することを避けられません。
だから掛け持ちを罪悪だとは思わないし、価値があると思ったことにお金を使うし、沸きたい人に沸くし。
それでも担当は担当ですから(振り出しに戻る)。